第 95 号  平成28年6月26日 発行

-目次-

はなのき春のつどいを開催  実行委員長挨拶
シリーズ「この人にきく」
苦情解決事業報告
花ノ木の動き  ありがとうございました  編集後記


ダンスや音楽を満喫 第46回はなのき春のつどいを開催
 『はなのき春のつどい』が平成28年5月22日(日)に開催されました。昨年と同様、午前の部と午後の部の二部構成となっていました。
 午前の部は、多目的室や各病棟、通所の各会場で『車いすダンス』が行われました。10時ごろに病棟に行ってみると、保護者の方が来所されて満面の笑みを浮かべて過ごされている方や、いつもと違う雰囲気にそわそわしつつも楽しみに待っている方がいました。多目的室に移動されたり、病棟のホールや廊下で待機したり、それぞれ車いすダンスに向けて準備をしていました。
 さあ、いよいよ始まりました。各会場で実行委員から、「回って〜♪」「ここでは身体を揺らすなど、スキンシップを楽しんでください」などリズムに合わせて踊り方のレクチャーがありました。最初に『数字のうた』でウォーミングアップした後、「今年は歌謡曲に挑戦!」ということで、坂本九さんの『上を向いて歩こう』、PUFFYさんの『渚にまつわるエトセトラ』の2曲に合わせてダンスを楽しんでいました。どちらも、皆さんが聞いたことのある曲なので、口ずさみながらダンスに参加している方もいました。
 各会場では、ラインダンスのように廊下に一列に並んで踊ったり、輪になって周りの人と近づいたり離れたりして踊ったり、車いすなしで動くことができる方が車いすの輪の中に入って一緒にリズムに乗って楽しんだり、参加される皆さんやスペースに合わせた方法で楽しんでいました。
 午後の部は、多目的室、集会室、外来ホールの3つの会場に分かれ、ダンスや楽器演奏、歌のステージを観賞しました。どこの会場も観客で埋まり、多目的室では人口密度が高くて室温が上がり、急遽扇風機が持ち込まれ活躍するという一幕もありました。
どの会場でも同じ内容を楽しんでいただけるようにプログラムが組まれ、出演者の方が各会場を順番に回る形で進行していきました。観ている皆さんは移動がないので、ゆったりと観ることができていました。会場によっては、他の会場からの移動時間の関係で出演者の方の到着が遅れ、ステージの時間が少し空くことがありました。しかし、司会や実行委員が機転を利かせ、午前の車いすダンスの『数字のうた』を行ったりしながら、出演者の方の到着を皆さんで楽しく待っていました。
 ステージ内容は、フラダンスサークルの皆さんによるダンス、『音の風』の方による楽器演奏と歌、保護者有志の皆さんによる歌、丹波支援学校亀岡分校の先生方による歌、プロの方によるピアノ演奏と歌の5つでした。
 フラダンスを披露して下さったのは、亀岡のフラダンスサークルに所属している3名の方たちでした。フラダンスの定番『ブルーハワイ』を始め、一青窈さんが歌う代表曲『ハナミズキ』をハワイのミュージシャンが平和を願ってハワイ語の歌にした『カアナアレ』を含む3曲に合わせて踊っていただきました。
 見事な楽器演奏を披露して下さったのは、NPO法人『音の風』のお二人です。『音の風』さんは音楽レクリエーションやコンサート等の様々な音楽活動を通して心の交流機会を作り、社会福祉へ貢献されている団体です。今回は、ギターと鍵盤ハーモニカ奏者の方が『赤いスイートピー』などを客席を回りながら演奏して下さり、より近くで楽器の音色を聞くことができた方も多かったです。
 保護者の皆さんによる歌は、有志の方によるもので当日の13時ごろにも有志を募る放送がかかっていました。15名ほどの方が参加し、歌を披露して下さいました。3つの会場があったので、移動も大変だったと思います。出番の合間に椅子に座って休憩しつつも、出番になるとステージで素晴らしい歌声で歌ってくださる姿に、観ていてパワーをいただいたように思います。
 丹波支援学校亀岡分校の先生方はお揃いの緑のTシャツにバンダナをつけて登場されました。ステージは、歌にダンスに、ハンドベル、手話と盛りだくさんの内容でした。また、会場内で歌詞カードが配られ、観ている皆さんも一緒になって歌っていました。
 ピアノ演奏と歌を披露して下さったのは、普段はプロとして音楽活動をしている方たちです。今回は、はなのき春のつどいのために特別にメンバー調整をして下さったそうです。会場内に響き渡る歌声でテンポのいい曲を歌って下さり、自然と手拍子が起こりました。最後には、午前の部の車いすダンス曲だった『上を向いて歩こう』をしっとりと歌って下さり、聞き終わった後も皆さん余韻に浸っていました。
 出演者の皆さん、楽しいステージを本当にありがとうございました。
 ステージが終わると、春のつどい終了の挨拶が実行委員からあり、楽しい時間も終わりとなりました。会場にたくさんの人がいたので、順番にそれぞれ退場していきながら、皆さんがとてもよい表情をされていて、楽しいだけでなく、満ちたりた時間が過ごせたことが伝わってきました。来年度も、このような時間を皆さんで持つことができればと思います。 
西岡亞耶編集委員 
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はなのき春のつどいを終えて
 5月22日(日)に実施したはなのき春のつどいの実施後の感想や苦労話などをお願いします、と原稿の依頼を受けましたので、行事活動実施報告書や当日の反省会の内容などを踏まえて、お伝えしていきたいと思います。
 まずは実施後の感想ですが、大きなトラブルがなく終わって良かった、ほっとしたという気持ちが一番です。午前の車椅子ダンス、午後からのイベントともに盛り上がり、楽しまれていた様子でしたので安心しました。
 今年度は懸念されていた会場のスペースや移動時の混雑なども目立ちませんでした。昨年度に引き続き、出演者が各会場を回る形にしたことが功を奏したようです。午前の車椅子ダンス、午後のイベントともにどの会場でも同じ内容が体験でき、同じ内容を見ることができるということが大きかったように感じます。
 次に苦労話ですが、午後の部の出演者の決定までが長い道のりでした。出演者が各会場を回るというステージ構成をする以上、出演者は複数必要になります。出演者の調整がなかなか上手くいきませんでしたが、出演依頼を断られるかなと思っていたところが出演してくださったり、花ノ木関係者との繋がりから普段はプロとして活動しておられる方々が出演してくださったりしました。そうして、どうにか開催に漕ぎ着けた次第です。
 最後になりましたが、春のつどい関係者各位のご協力に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
はなのき春のつどい実行委員長 湯浅 裕也(第一病棟)
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 シリーズ『この人に聞く』
看護生活支援部部長 今中 恵美子 さん

 今回は、春の叙勲で瑞宝双光章を受章された今中恵美子さんにお話を伺いました。

― 春の叙勲で「瑞宝双光章」を受賞されたご感想をお聞かせ下さい
 
聞いたときは大変驚きました。私がもらって良いのかと…ただ、花ノ木で40年働き続けられたことは、たくさんの方々に力を頂けたこと、「重症心身障がい」という重い障がいがあっても懸命に生きておられる方がいることを世間に知って頂けたことなど、花ノ木全体で受賞できたことだと思っています。

― 長年の花ノ木ご在職での苦労話や印象に残っていることをお聞かせ下さい
 まず、40年前に比べて世の中の人権意識が大きく変化したと思います。当初は男女混合の部屋でたくさんの方が同じ空間で過ごしていました。今は一人ひとりの人権を尊重する流れに変わってきましたね。
 以前は、利用者の方は短命であり容態が悪くなることも多く、生活支援の職員が生命の尽きる現場を横目で見ながらの業務は辛いものがありました。現在は、終末医療のケアについても充実してきているので安心です。
 また、教育の制度が少しずつ保障されるようになってきました。障がいのある人への教育権の保障で学校の先生が来てくれ一緒に学ぶ機会が作られました。現在の分校の最初の流れです。

― 生活支援部長になってからのお仕事はどうでしょうか?
 
前部長から引き継いでから、最初は戸惑いの連続でした。法制度も変わって病棟体制も変えていく時期でエネルギーが必要でした。
 利用者の方への対応も、人権意識を常に持って対応していくことが大切だと思います。長年の施設内の生活という中で馴れ合ってしまっていることなど、なかなか払拭されていないこともあります。ただ、何か課題があっても利用者や保護者と一つひとつ話をして学んでいくことが大切であると思います。
 また、たくさんの方々に「重症心身障がい」ということをいかに伝えていくかが大切です。花ノ木の情報発信事業での講座の活用などを行っていきたいですね。

―休みの日や趣味など仕事以外の過ごし方を教えて下さい
 ヨークシャテリア犬を2匹飼っていました。母犬が亡くなり、今は1匹だけになりました。一緒に散歩したり、触れ合うことで癒されてます。
 映画を見ることも好きです。先日は娘と一緒に「あやしい彼女」を見に行きました。73歳のお婆ちゃんがある日20歳になって…という面白いストーリーでした。お正月は「スターウォーズ」のDVDを満喫しました。ファンタジーなものを見るのが良いですね。シリアスなものは少し重く感じます…

―これからの若い人たちへのアドバイスや今後の部長としての抱負をお聞かせください
 アドバイスとしては、いろんなことを学んでほしいということです。利用者に対してどんな障がいがあるのか、何故この薬を服用しているのかなどを学習してほしいです。たくさんの知識を持つことはいろんな場面に出会った時に参考になります。また、技術を磨くことに役に立つと思います。
 さらには、利用者の思いを受け止めてほしいです。花ノ木の利用者さんは自らの思いを伝えることが難しい人がほとんどです。感性を磨き想像力が向上することで共感関係が育っていくと思います。
 今後については、現在新しい病棟の建設が進んでいますが、新しい集団編成や職員の勤務体制など課題が山積です。利用者の住みやすい空間や環境の提供、働きやすい職場作りを目指していきます。

 インタビュー中は、一つ一つの質問に丁寧に優しい口調で答えて下さいました。編集委員の目を見ながら誠実に答えて下さる姿には心を打たれました。来年度に向けてお忙しい中、貴重な時間をありがとうございました。

 聞き手:須賀通雅編集委員、青木雅代編集委員
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掲示版

平成27年度苦情解決事業報告

平成27年度は、2件の苦情申し出がありました。第三者委員にも報告し、センターとして対応しましたので、その内容を報告します。
1件目は、外来利用児童の保護者からの申し出で、外来での発達検査の結果返しの面談で、お子さんの体重増加に関連して、体型を動物に例えられたことにショックを受けられ、悩んだ末に申し出をされたというものでした。担当医に確認したところ、お子さんの体重が増加しており、危機感を持ってもらうためにそのような発言をしたとのことでした。しかし、適切な表現ではなかったことを認め、後日担当医から直接謝罪させて頂き、申出者の希望により主治医を変更することにしました。
 2件目は、短期入所利用者の湿布薬の貼付についての申し出です。短期入所を利用される方の保護者から、子どもさんが短期入所を利用される際に、治療のため肩に湿布を貼っておられたことに対して、受け入れ対応をした職員から、湿布が落ちて入所者が食べたら困るので外して欲しいと言われた、と申し出がありました。保護者の方は、治療のために貼るのもだめなんですね?と聞いたところ、職員から「貼らないで下さい」と言われたとのことでした。
 担当した職員は、「落ちて食べたら危ないので外させてもらいます」という旨伝えたということでしたが、治療目的で貼ってあるものを外すように伝えたのはいけなかったと謝罪しました。色々なものを口に入れ食べてしまわれる入所者がおられる病棟ではありますが、病棟全体で情報共有して、事故につながらないようにして受け入れをしていきます、とお伝えし納得して頂きました。保護者からは、今回のことをセンター全体のこととしてとらえて改善して欲しいと希望されました。
 2件の事案とも、申し出をされた方には納得して頂くことが出来ましたが、こういった利用者の声を施設全体でしっかりと受け止めて信頼を回復し、人権侵害防止、福祉サービスの質の向上に結びつけて行くことが大切だと思います。職員一人ひとりが、日々の業務の中で課題を発見し、問題解決意識を高く持ってサービスの提供に当たりたいと思います。

苦情受付責任者 地域支援部長 宇野  稔
 第三病棟課長 芦原 芳子
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 花ノ木の動き 平成28年1月16日〜平成28年6月15日
 1/20 所内研修「医療安全(後期)」
  /24 入所保護者会学習会
  /25 聖カタリナ高等学校看護実習(〜29)
  /26 ダウン症子育て学習交流会
 2/ 1 聖カタリナ高等学校看護実習(〜19)
  / 3 京都YMCA国際福祉専門学校実習(〜3/1)
  / 8 京都医療福祉専門学校実習(〜3/5)
  /11 情報発信事業 地域学習会
       「成人期における自閉症スペクトラム障害
             アスペルガー症候群の人への支援」
  /17 第5回事例研究大会
  /18 医療管理、通園、給食、児童発達支援棟防災訓練
  /19 医療監視
  /22 滋賀医療技術専門学校評価実習(〜28)
  /27 第9回地域福祉を考える集い(於:ガレリアかめおか)
  /29 聖カタリナ高等学校看護実習(〜3/4)
 3/ 1 聖カタリナ高等学校看護実習(〜4)
  / 7 聖カタリナ高等学校看護実習(〜11)
  / 9 所内研修「平成27年度出張報告会」
  /23 体操指導
  /24 評議員会・理事会
  /27 センター・入所保護者会役員懇談会
  /29 第三者評価訪問調査(はなのき通所)
 4/ 5 地域美化活動
  /15 はなのき通所保護者会総会
  /20 所内研修「平成28年度事業方針について」
  /21 明治国際医療大学看護実習(〜22)
  /24 入所保護者会総会
  /25 京都医療福祉専門学校実習(〜5/22)
 5/10 府職員見学来所
  /18 新採職員研修「防災対策・リフト車操作」
  /22 はなのき春のつどい
  /23 名古屋大学実習(〜7/1)
    評議員会・理事会
  /25 新採職員研修「系統的理解T」
  /26 情報発信事業「簡単クッキング」
    大阪保育専門学校見学
    医療管理、通園、給食、児童発達支援棟防災訓練
  /30 滋賀医療技術専門学校実習(〜7/15)
    京都YMCA国際福祉専門学校見学
  /31 理事会
    京都医療福祉専門学校見学
 6/ 2 明治国際医療大学看護実習
  / 6 聖カタリナ高等学校看護実習(〜24)
  
 
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 ありがとうございました (敬称略)
 ・寄附  奥田和夫/野原光成/細井あさの/星和電機工事(株)/田中和也
 ・寄贈  園部町民生委員・児童委員協議会
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 編集後記

 先日、プライベートで函館に旅行に行きました。3月末に開通した北海道新幹線に乗り、東京から4時間程で函館に到着しました。函館山へロープウェイで登り夜景も堪能しました。とても便利になったと感じましたし、前回25年前に行った時からの変化を感じました。
 その一方で、トワイライトエクスプレスや青函連絡船は廃止となりました。ゆっくりと旅をしたい人やいろんなことを思い巡らせながら時間を過ごしたい人には寂しい現実になりました。
 先祖から受け継ぎ伝統的な事柄を継承していくこと、老舗の和菓子の店のように頑固に味を守っていくことは大切です。また、京都駅ビルのように新しい文化を取り入れて近代的な考え方へ改革していくことも大事なことです。函館の町並みを見ながら、赤レンガの建物のように諸外国の文化を取り入れた考えと、五稜郭のように日本の伝統を受け継いだ考えとがうまく調和されている町並みであり、様々な考え方を共存共栄していると感じました。
 同じ人間同士、いろんな考え方を乗り越えて、みんなが互いに手をつなげる世の中になれば良いなと思うこの頃です。
                                        (須賀通雅編集委員)

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