第 93 号  平成27年11月22日 発行

-目次-

情報発信事業「盲導犬について知ろう」
日中活動の様子  シリーズ「この人にきく」
掲示板「参加型集団活動・園芸ワークショップ」 
花ノ木の動き  ありがとうございました  編集後記

情報発信事業「盲導犬について知ろう」を開催
 9月13日、情報発信事業ボランティア講座「盲導犬について知ろう」を行い、約60名の方々にご参加いただきました。亀岡市には、関西盲導犬協会という盲導犬を訓練し認定するところがあります。今回は、視覚障害のある方への支援と合わせて、目が見えない、見えにくい人が安全に歩くための手伝いをしている盲導犬について勉強したいと企画しました。
 講演では、道の左側に寄って歩き、交差点に来たら止まる、ぶつかりそうなものをよける、階段など段差のあるところでは止まるなど盲導犬の役割を紹介し、ハーネスという胴につける装具からの情報の受け取り方について説明を聞きました。また、適性をもつ親犬から生まれても、性格や健康面といった適性を確認され訓練を受けて盲導犬になるのは3〜4割であることや、1歳になるまではパピーウォーキングによって人と暮らすことを学び、人を大好きになり、様々な経験をすること、1歳になると訓練センターに戻り訓練が開始されること、そして10歳になるとその後の生活を大事にしてほしいことから引退し、リタイヤ犬ボランティアの家庭で過ごすことを聞きました。
 盲導犬の実演では、職員さんの左側で参加者の席の周りを歩き、途切れた箇所では止まり、階段の前では前足をかけた状態で止まって上り階段があることを伝えている様子を見ることができました。また、賢い姿を見せていた盲導犬もハーネスを外してもらうと仕事ではないと分かるらしく、転がっていったボールを飛び跳ねるように取りに行き、くわえて戻ってくるという普段私たちがよく知っている犬の姿をみることができました。大きな犬のかわいさに多くの参加者の表情が緩み、職員さんが講演する間は足元で静かに伏せて待っている盲導犬の賢さに感心し、盲導犬の一挙一動に注目する講演会となりました。
 ふれあいの時間には、職員さんとハーネスを外した盲導犬がまず車イスの参加者のところへ寄ってくださいました。利用者や保護者の方は、膝や手に顔を近づける犬の様子をじっと見て、優しくなでたり声をかけたり、利用者の中には少し驚いた方もいましたが、病棟では「盲導犬を見てきたよ」と自慢気に話をしておられ、とても印象深いものとなったようです。
 全国で日々頑張っている盲導犬は1800頭、京都では18頭、その中の3頭が亀岡で視覚障害者の方との生活を送っているとのことでした。2003年には、デパートやレストラン、ホテルなど多くの人が利用する施設や公共交通機関などに連れて入ることを断ってはいけないという「身体障害者補助犬法」や、2015年には「京都府障害のある人もない人も共に安心していきいきと暮らしやすい社会づくり条例」が制定されています。みなさんも盲導犬を見かけたら頑張って仕事をしているなと心の中で応援しましょう。これからも多くの盲導犬が育成され、使用者と盲導犬が共に暮らしやすい生活を送れるように理解を進めたいと思います。 
 看護生活支援部 ボランティア担当 松本真寿美 
▲このページのTOPへ戻る▲

日中活動の様子

 10月23日、カラオケを目的に外出しました。気持ちの良い秋晴れの中、京都市内までのドライブを楽しみながら、園車の中では大きな声も出す事ができ、発声練習もバッチリです。
 カラオケボックスに到着し、まずは腹ごしらえです。メニューを見比べて食べたいものを選び、ゆっくり美味しく頂きました。お腹も一杯になったところで、いよいよカラオケ大会スタートです。懐かしの歌謡曲、演歌、童謡から今どきのJ−POPまで色々なジャンルの曲を歌いました。しっかりとマイクを握りしめ、放すことなく歌う方、からだを揺らしリズムを取る方、皆さん思い思いの表現方法で音楽を楽しまれました。
 利用者さんと楽しい時間を共有することができ、とても充実した1日になりました。これからも、入所者さんのニーズに合わせ、楽しく安全な外出活動を行いたいと思います。
                             (第一病棟 生活支援員 大槻真生)


 一人につき、月2回のサークル活動と月2〜3回の設定活動を行っています。設定活動では紙すき、スヌーズレン、ボウリング、的当て、音楽あそびなどをしています。第二病棟はピアノやギター、ウクレレなど楽器ができる職員が多く、歌を通して季節を感じたり、誕生日を祝ったりもしています。医療度が高い利用者の方も、看護師が積極的に活動に参加することにより病棟を出て活動する機会が増え、利用者、職員ともに新たな発見をすることもあります。また、活動ボランティアの方たちが、それぞれに散歩や絵本の読み聞かせなどをして下さっています。外出活動は、午前中はセンターの家族室ですごし、午後に外出するなど、利用者の方の年齢や体調に考慮して実施することが増えてきています。
                             (第二病棟 生活支援員 菊本俊樹)


 今年度は集団活動と個人活動を週1回の頻度で行っています。集団活動として、「スヌーズレン」や「音楽」・「身体」・「遊び」・「作業活動」などを10グループ37名に、個人活動を13名の利用者に提供しています。第三病棟では、これまで利用者の特性の違いからブロック別に取り組んでいた日中活動を病棟全体で取り組めるよう検討し、活動内容の充実を図っています。週に1回1時間という限られた時間ですが、「音楽」では曲に合わせて楽器を鳴らし、「スヌーズレン」では色々な刺激や感覚の中から本人の好まれるものを探し、「遊び」の活動ではおもちゃ遊びやゲームを通して身体を動かし、人と交わりワクワクしたりと様々な活動を提供しています。これからもグループや利用者お一人お一人にとって、価値のあるより良い機会になっていくよう活動内容の充実を図っていきます。
                          (第三病棟 生活支援係主任 柳原洋介)


 午前中は主に理学療法に基づいたストレッチを中心とした、個別活動を実施しています。気候がいい春先や秋は、散歩へ行くことも多いです。午後は、職員作製のゲームや音楽活動などを実施しています。また、月・金曜日はサークル活動を実施しています。「紙漉き」、「農耕や手先を動かす活動」、「五感に働きかける活動」と3班に分かれて、午後からのひと時を過ごしていただいています。
 外出活動は、体力のある方から経管栄養の方まで、利用者の特性や保護者の要望を踏まえて行き先を決定しています。行き先は、京都市動物園や京都水族館、イオンモール散策や東映太秦映画村など、主に京都市内へ出掛けています。
 そして今年度は、利用者全員で四季折々の作品(5月は鯉のぼり、梅雨の季節にはアジサイ、夏は打ち上げ花火)を制作してエントランスに彩りを添えています。
                               (通所係 生活支援員 船越勇紀)

おひさま
 おひさまには現在75名のお子さんが通っておられ、12クラスに分かれて子どもさんに合わせた活動を行っています。例えば、おやつ活動では準備・片付けをしたり、コミュニケーションの練習をしたり、当番活動を取り入れたりしています。音楽あそびでは音に合わせて、決まった動きをしたり、親子で一緒に身体を動かしたりしています。年長児のクラスを中心に、順番にすることやルールを理解してルールに沿って行うことを目標に簡単なルールのあるゲーム等もしています。
 おひさまではクラスによって取り組み内容や目的が異なりますが、一人ひとりにとってわかりやすい設定、支援を行い、“できた”が実感できるように日々療育を行っています。
                                  (こども療育係長 水野美世)
▲このページのTOPへ戻る▲ 

 シリーズ『この人に聞く』
看護生活支援部主任 松本 真寿美さん

 今回は、病棟を離れた主任として昨年度から活躍中の松本真寿美さんにお話を伺いました。

― 今までの経歴は?
 
大学在学中から重症心身障がい児・者のことを勉強したいと思っていました。勉強半分、楽しみ半分で、休みになると野洲のびわこ学園でアルバイトをしていました。卒業後は違う施設も見てみようかと悩みましたが、びわこ学園に就職しました。しばらく勤めた後、在学中から付き合っていた主人と結婚して専業主婦になり、主人の転勤であちこちに転居していましたが、下の子どもが小学生になって少し時間ができた頃、亀岡に住む縁があって、近くにあった花ノ木を見つけて就職しました。

― 今の役職はどんな業務内容ですか?
 肩書は「看護生活支援部主任」で、業務内容は、主に喀痰吸引講習の日程調整や準備・進行をしたり、情報発信事業という外部向けのボランティア講座や活動講座(今年はエコバックを作ることをしました)、介護講座などの企画・運営を行っています。その他にもセンター内での研修や、センター全体で楽しめるスヌーズレンを企画・運営をしています。介護実習生が来た時の対応や説明、見学案内などもしますね。

― ボランティアの責任者としても活動されていますね?
 
ボランティア委員会を開催して、各部署のボランティア活動状況を共有したり、新規にボランティア活動を希望される方への対応をしています。電話での問い合わせに応じたり、希望を聞き取ったり、センター内の見学を経てニーズに応えられる活動になるようにコーディネートすることですね。今年は、ボランティア活動に参加される方への手順の見直しや書式の改定を行いました。

― 今の立場でうれしかったことや苦労したことを教えて下さい
 良かったことは3つの病棟や通所を含めて全体のことを見られるようになってきたことです。自分にとって働いたことのない病棟や各病棟の特色が見えてきています。また、今までは介護職として現場を見ていましたが、それ以外に経営の視点にも気づくこともできるようになりました。
 昨年は、すべての業務が初めてのことばかりだったので不安はありました。今は、2年目になり少しずつ慣れてきています。自分の中で優先順位を決めて仕事をするようにしています。性格なのか、あまり苦労と感じてないのかもしれません(笑)。

― 休みの日の過ごし方や趣味などを教えて下さい
 単身赴任中の主人とは月に1〜2回しか会えないので、二人で過ごす時間を大事にしています。時には、一緒に出掛けショッピングや映画鑑賞をしています。最近では佐藤浩市さんの「愛を積むひと」を見て良かったです。先日はその映画の撮影場所の「日本で最も美しい村」北海道の美瑛まで二人で出掛けてきました。また、個人的にはずっと松山千春さんの大ファンです。どの曲も大好きです。主人と一緒にコンサートに行っています。いやー、このことはちょっと恥ずかしいかも…(笑)。

― 最後に花ノ木での今後の抱負や目標をお願いします
 個人的には、排泄ケアの勉強を続けていきたいと思っています。これまでも取り組んできましたが、現状を見て何かできるのではと考えています。オムツの当て方ひとつで、姿勢の改善や食事、活動など普段の生活自体を見直せることにつながると思います。利用者の生活が良くなることを今後も追及していきたいです。

 終始、インタビュー中は優しい笑顔で話していただきました。「ちょっと、今の話はまとまってないからやめて下さい」など笑いが絶えず、一方で、これからの花ノ木の将来のことを話す時の目は鋭いものがありました。楽しいおしゃべりをしたような気分で和やかな雰囲気の中での取材となりました。ありがとうございました。

 聞き手:浅田功編集委員、須賀通雅編集委員
▲このページのTOPへ戻る▲  


掲示版

参加型集団活動「園芸ワークショップ」を開催

爽やかな秋晴れの続く中、10月7日水曜日に第一病棟主催の参加型集団活動として園芸ワークショップを開催しました。利用者の方々には粘土棟と第三病棟の間に広がる中庭に置かれた机を作業場所として、チューリップやムスカリ、パンジーなどの寄せ植えを体験してもらいました。
 作業場所は各病棟から来られた10名の利用者と付き添いの職員で一杯となり、賑やかな雰囲気の中で園芸体験は始まりました。赤、白、黄色、紫などの色とりどりのチューリップの球根やムスカリを一緒に選び、それらをプランターへと植えていきます。球根を植えた後に土を被せて、水遣りを行えば完成です。
職員と一緒に作業をする方や自らスコップで一すくい一すくい慎重に土を入れていく方、ペットボトルの簡易シャワーで豪快に水遣りをする方など皆さん思い思いに園芸を楽しんでおられる様子でした。一方で、全病棟合同の活動ということもあり、懐かしい職員との再会を喜ばれる利用者の方もいらっしゃいました。
 参加型集団活動ということで病棟を越えた利用者や職員の出会いだけでなく、普段は見ることがない他病棟の利用者の活動の様子も知ることが出来る良い機会となりました。

第一病棟 生活支援員 湯浅裕也
▲このページのTOPへ戻る▲   

 花ノ木の動き 平成27年6月16日〜平成27年11月15日
  6/17 京都医療福祉専門学校見学32名
  /18 明治国際医療大学看護実習
  /23 情報発信事業「子どもの育ち(発達)について」
  /29 名古屋大学リハビリ臨床実習(〜8/7)
     京都聖カタリナ高等学校看護実習(〜7/3)
  /30 ダウン症子育て学習交流会
  7/ 2 明治国際医療大学看護実習
  / 6 京都YMCA国際福祉専門学校実習(〜19)
     京都聖カタリナ高等学校看護実習(〜10)
  /13 京都府医師会看護専門学校看護実習(〜17)
  /15 所内研修「メンタルヘルス」
  /16 医療棟・通園棟・給食棟・児童発達支援センター防災訓練
  /18 情報発信事業:介護講座
     「排泄・オムツ交換・介助姿勢について一緒に考えてみよう」
  /21 京都府医師会看護専門学校看護実習(〜24)
  /25 情報発信事業:連続講座@
     「ライフステージごとにもとめられるソーシャルスキルとその支援」
  /27 職制研修「苦情解決」
     京都府医師会看護専門学校看護実習(〜31)
  /29 専門技術研修「福祉機器の紹介 リフトの使い方」
  /31 公立南丹看護専門学校看護実習
  8/ 1 情報発信事業:連続講座A
     「ソーシャルスキルを高める子どもへの関わり方」
  / 5 所内研修「前期医療安全研修」
  / 7 花園大学児童福祉学科看護実習(10、17、18)
  / 8 情報発信事業:活動講座
     「挑戦しよう!作ってみよう!!スタンプエコバッグ」 
  /17 京都YMCA国際福祉専門学校実習(9/13)
  /31 京都府医師会看護専門学校看護実習(〜9/4)
  9/ 1 立命館大学社会福祉士実習(〜30)
  / 8 おひさま卒園児保護者交流会
  /11 総合防災訓練
  /13 情報発信事業:ボランティア講座
     「盲導犬について知ろう」
  /14 京都府医師会看護専門学校看護実習(〜18)
     京都医療福祉専門学校介護福祉士実習(〜10/11)
  /15 ダウン症子育て学習交流会
  /27 センター・保護者会役員懇談会
  /28 京都府医師会看護専門学校看護実習(〜10/2)
  /30 医療棟・通園棟防災訓練
     専門技術研修「爪切りについて」
 10/ 5 大阪保育専門学校実習(〜17)
     京都医療福祉専門学校実習(〜11/7)
  / 7 非常用保存食炊き出し訓練
  /13 京都府医師会看護専門学校看護実習(〜16)
     明治国際医療大学看護実習(26)
  /14 亀岡市自衛消防隊消火訓練大会
     チームビルディング研修
  /19 職制研修「中間決算報告」
     大阪保育専門学校実習(〜31)
  /20 評議員会
  /23 理事会
  /28 専門技術研修「生活環境について」
     地域美化活動
 11/ 1 第17回花ノ木ふれあいまつり
  / 9 明治国際医療大学看護実習
 
▲このページのTOPへ戻る▲ 

 ありがとうございました (敬称略)
 ・寄付  林裕/斉藤治/寺田直人
 ・寄贈  足立晴恵
▲このページのTOPへ戻る▲ 

 編集後記

 今年度から編集委員をさせていただいている西岡です。
 今年も残すところわずかになりました。年の瀬、新年に向けて、これからさらに慌ただしく日々が過ぎていくのではと思います。
 何も分からず、周りの方に助けていただいてばかりですが、気がつけば、もうこんな時期になってしまいました。もう少しお役にたてるようになりたいと思うこの頃です。
 当施設がある亀岡市は、この時期から春にかけて霧が多く発生します。あまりの霧の濃さに最初は驚きましたが、朝に霧が出ている日は霧が晴れるといいお天気になることが多いと聞きます。見通しが悪くなる霧ですが、この後に太陽が顔を出すと思うと、少し気分が軽くなるように感じます。
 同じように考えてみると『焦ってばかりではなく、地に足を着けてできることをやっていれば、スッと視界がひらける瞬間がやってくる』と捉えて、日々の積み重ねを大事にしながら、過ごしていきたいと思います。
                                        (西岡亞耶編集委員)

▲このページのTOPへ戻る▲