第 90 号  平成26年11月23日 発行

-目次-

情報発信事業「介護講座」
活動特集  シリーズ「この人にきく」
掲示板「馬主協会から助成金」 
花ノ木の動き  ありがとうございました  編集後記

情報発信事業「介護講座を開催」
 10月4日(土)に「安心で、負担の少ない介助方法をいっしょに考えてみませんか?」をテーマに、地域向け情報発信事業を行い、日頃介助に携わる方を対象に、介助者、被介助者双方にとって安全・安楽な介助が提供できる手段として、福祉用具を紹介させて頂きました。当日は当事者家族、介護士、看護師、理学療法士等多職種17人の参加があり、前年度と比較して多くの方に参加して頂くことができました。
 講習は大きく、講義と実技に分けて行ないました。講義では、腰痛予防のための基本的な介助の基本、好ましくない介助と好ましい介助の事例、身体状態・各使用場面に応じた福祉用具の紹介を、スライドや実演を交えながら説明しました。参加者の方々には興味をもって聞いて頂くことができたようで、多くの質問を頂くことができました。
 実技では、@スライディングシート、Aスライディングボード、Bマルチグローブ、C床走行式リフトの4つの福祉用具を紹介すると共に、グループに分かれて実際に体験して頂きました。時間の都合上、一つ一つを丁寧に紹介することができませんでしたが、私の施設ではこういう福祉用具を使用していると、参加者同士で意見交換される場面もみられ、にぎやかに行なわれました。どの福祉用具も、日常的に使用されている方は少なく、興味を持って体験されていました。マルチグローブ、スライディングシートに関しては知らない方も多く、参加者の関心を集めていました。また、福祉用具の使用方法のみでなく、講義の中でふれた基本的な介助方法についても、多くの質問を頂き議論を交わすことができました。
 講習会後のアンケートでは、内容に関しては「まあまあ分かった。」次いで、「よく分かった」との感想が多く、参加された方々は一定の知識・理解を得られたように思います。「亀岡市地域の中で、このような介助に関する学習会が行なわれる機会は少ないため、このような場が設定されて良かった。」という意見もありました。その他にも、「福祉用具だけでなく、基本的な介助技術を知りたい。」、「現場で技術を使えるような実践的な講座に参加してみたい。」と、実技の学べる学習会の開催を希望される方も多くあり、今後の参考となりました。
 福祉用具は、介助者・被介助者双方に負担が少なく、便利な物です。しかし、福祉用具単独では、十分に活用することは難しく、周りの環境調整も必要となります。さらに、上手に使用するためにはある程度の練習も必要となりますし、数を揃えようとするとコストの面でも問題が生じてきます。これらの問題により、今回紹介させて頂いた福祉用具を即、現場やご家庭に導入していくことは難しいと考えられます。
 今回の講座で少しでも多くの方に福祉用具の利便性を知って頂くことができたと思います。これをきっかけに少しでも多くのご家庭、施設で福祉用具が導入され、介助を受ける方々によりよいケア、サービスが提供されていけば幸いです。 
 リハビリ係 理学療法士 荒木誠吾 
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活動特集
 カラオケに行ってきました!
 第一病棟の3名の入所者の方が10月9日、京都市内のシダックスまでカラオケに行かれました。まずは「水戸黄門」「上を向いて歩こう」「六甲おろし」等、普段活動でも取り組まれているお馴染みの曲をリクエスト。マイクを片手に大熱唱される方、マイクを向けると少し恥ずかしそうな表情をしながらも、笑顔で大きく体を揺らしておられる方、リズムに合わせて顔を左右に揺らしながら笑顔で拍手をされる方と、みなさんとても楽しまれていました。童謡の「赤とんぼ」がかかると季節感と、メロディに職員までもがウルウル状態に。アニメのビデオを観ながら昼食を楽しまれた後、童謡やアニメソング、懐かしのポップス等を歌い、とても充実した時間を過ごされたと思います。当日は暖かい秋晴れで、帰りは京都市内から亀岡郊外をドライブ。みなさん3人共、疲れた様子も見せずに車窓に広がる秋の風景を楽しまれている様子でした。
                             (第一病棟 生活支援員 灰川史朗)

 保育活動「ひまわり」
 第二病棟には現在、就学前の2名のこども達が生活をしています。本来ならば、幼稚園や保育園での『保育』が保障されている年齢です。就学に向けて、年齢に応じた活動の経験や人との関わり、生活リズムの確立をしていくためにも、病棟で『保育』の時間があったら…との思いから、5名の保育士と担当が連携し、「ひまわり」の名称で保育活動をしています。
 療育でもリハビリでもなく、乳幼児期の心身の発達に焦点を当てた『保育』ということを大切にし、病棟の生活や行事に合わせた年間保育計画から、その月にどのようなねらいをもって、どのような活動をするか月案を考え実践しています。現在は週に1回約1時間という限られた時間の中で、バスタオルブランコやボールプールなどの身体あそび・シール貼りや絵の具などの感触あそび・絵本・季節のうたと、様々な経験や活動を楽しんでいます。夏には、プールやボディペインティングもしました!
 保育の日は、みんなから「いってらっしゃい!」と声をかけてもらい、はりきって出かける顔は、ピカピカに輝いています。
                          (第二病棟 生活支援係主任 伊崎藤子)

  秋を満喫!
 10月16日、秋晴れの心地良い天候の中、外出活動で第三病棟2ブロックの3名の入所者の方々が、亀岡コスモス園と大井神社へ出掛けました。
まず午前中はコスモス園へ。前々日の台風にも負けず、いろいろな品種のコスモスが元気に咲きそろい満開になっていました。また、案山子のコンテストも開催されており、さまざまなキャラクターの案山子が展示され、入所者の方もじっと眺めたり、指さしたりしておられました。
 午後からは大井神社へ。毎年10月16日は大井まつりが開催され、大井町内を御神輿が巡行します。うまく御神輿に遭遇できるかをドキドキしながら歩いていると、太鼓や笛の音が聞こえ、近づいていくと子供神輿と法被を着た地域の方々と出会うことができました。お願いをして近くで御神輿を見せて頂くことができました。いろんなお花が飾られ華やかな御神輿をジーと注目する方や、「おーっ」と声出しをして見ておられる方もおられました。
 秋風や秋の景色、お祭りの雰囲気など、季節を感じる一日になりました。
                             (第三病棟 生活支援員 辻美由紀)

  乗り物づくしの旅
 9月22日(月)モノレールに乗って大阪空港へ行ってきました。快晴の秋空のもと、モノレールから見下ろす高速道路や大きな建物に、参加者のお二人は目を奪われておられました。
 お昼は飛行機を眺めながら食欲の秋を満喫され、展望台では静かに飛び立つ旅客機を遠くに行くまで眺めておられました。空港では買い物も大きな楽しみの一つ。マネケンの洋菓子や名物のみたらし団子、思い思い気に入られたお土産を購入されていました。
 多くの観光客で賑わう空港の一幕で、すし詰め状態のエレベーターの中で外国の方々の流暢な会話に、こみ上げてくる笑いを堪えておられる方もいたり…。狭い空間に響き渡る聞き慣れない言語や雰囲気を楽しんでおられる様子でした。
帰りのバス内、参加者のお一人は、「たーのーしーい。秋の歌〜」と行きの車内よりも元気な声で熱唱されていました。乗り物尽くしの外出でしたが、参加者の皆さま本当にお疲れ様でした。
                              (通園係 生活支援員 大西裕理)
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 シリーズ『この人に聞く』
医師 大嶋 一也 先生

 今回は、今年の5月から勤務されている大嶋一也先生にお話を伺いました。

― 今までの経歴を伺いたいと思います。
 
京都府立医科大学を卒業後、国立舞鶴病院、京都第一日赤病院を経て、昭和54年から36年間、公立南丹病院で勤務しました。南丹病院では産婦人科医として勤務し、お産や手術など地域の唯一の中核病院としての機能を果たすために頑張ってきました。

― 36年間、勤められた産婦人科で印象に残っている出来事はどんな事でしょうか?
 大変なことが多かったですね。一刻を争う状況の中でいろんな判断を即座にしないといけないことが多々ありました。例えば、胎盤早期剥離で搬送され、母体と胎児を救うため緊急帝王切開で施術した後、弛緩出血を併発し、止血のために子宮摘出を決断する場合などひっ迫した状況を何度も経験しました。
 一方で、夫婦ともに自分が取り上げたカップルのお産に立ち会う機会もあり、産婦人科ならではのうれしい経験もありました。

― 花ノ木に来られた時の印象は?
 
全体に清潔感があるという印象でした。廊下やトイレがとてもきれいでした。リハビリ訓練で廊下などを使っているということで、床面を直接触ることもあり朝からきれいに掃除されているのだと分かりました。
 また、周囲の雰囲気や職員の皆さんの立ち振る舞いがゆったりしている、時間がゆっくり流れているようです。今までは救急医療に携わってきたので、昼食も食べられないくらいバタバタと一刻を争って過ごしてきましたが、ここではそのような緊迫感はなくゆったりしています。昼食もゆっくり頂いています。
 南丹病院を退職後は、スローライフをしたいと願っていたので、現在の状況にはとても満足しています。施設の周りは田園が広がり、緑が多くてほっこりします。

― 花ノ木に勤められるきっかけは?
 産婦人科は南丹病院で完結させたい気持ちがありました。そこに、小谷功先生や寺田直人所長から、花ノ木でというお誘いがありました。小児科・精神科と産婦人科で分野が違い、自分に何ができるかと迷っていましたが、これまでの経験や知識が少しでもお役に立てればと思ってやってきました。

― 花ノ木での抱負はいかがですか?
 8月から女性専門の枠組みで、「女性外来」を始めました。設備が十分整っていないので相談業務から始めています。立ち話程度でも全然かまわないので気軽な気持ちで話しかけてもらえれば良いと思います。今までの経験を活かしたアドバイスができると思います。女性特有の相談、更年期障害など適切な治療や、内容によっては他の病院を紹介することも可能です。

― 先生の休みの日の過ごし方や趣味などを教えて下さい。
 ゴルフを月1回程度楽しんでいます。最近は腰を痛めてしまいラウンドも少なくなっています。他には、学生時代に友人と自転車で日本一周をしたこともあり、退職を機会にサイクリングを再開しようと企てています。5月から花ノ木に勤めていますが、自宅からもう3回程度自転車で出勤しています。35分程度で到着するので良い距離だと思います。自転車通勤も可能な場所であることも花ノ木に就職する1つの要因でした。
 学生時代はヨット部で、週末は毎週琵琶湖で浮かんでいたので真っ黒に日焼けしていました。府立医大を受けたのも、赤本にヨット部が強いと書いてあったのが動機でした。

― 花ノ木の職員に何かアドバイスをいただけませんか?
 今、自分に与えられた仕事を確実にこなすことが大事で、それらを積み重ねていくことが将来必ず役に立ちます。頑張って下さい。

 温和な表情でいろんな質問にたくさんお答えいただきました。切迫した厳しい救急の現場を長年経験された方とは感じられなくて、優しい語り口が印象に残りました。これからの花ノ木に欠かせない先生であると強く感じました。

 聞き手:須賀通雅編集委員、矢田貢治編集委員
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掲示版

京都馬主協会から助成金贈呈を受ける

平成26年10月11日(土)に一般社団法人京都馬主協会会長 大八木信行様から「平成26年度公益財団法人中央競馬会馬主社会福祉財団 社会福祉施設整備費補助事業」として社会福祉法人花ノ木、はなのき通所へ福祉車両購入助成金110万円の目録をいただきました。
 この助成は、競馬に対する社会の認識を高めるため、競馬賞金の一部を拠出して地域福祉に貢献することを目的に、毎年京都、大阪府下の社会福祉施設に対し、活動を支援するために行っておられます。今回は、京都府18事業所、大阪府11事業所が選定され、助成金総額は約3千万円でありました。
 これにより、はなのき通所のリフト付き送迎車両の更新を図ります。一般社団法人京都馬主協会様の思いを大切に、通所利用者支援に欠かせない福祉車両購入資金の一部として有効活用させていただきます。ありがとうございました。

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 花ノ木の動き 平成26年6月16日〜平成26年11月15日
 6/16 はなのき通所保護者会 
    聖カタリナ高等学校実習(〜20)
  /17 関西電力植樹
  /23 聖カタリナ高等学校実習(〜27)
  /25 体操指導
    京都医療福祉専門学校見学
    日吉町民生児童委員見学
  /26 明治国際医療大学実習
 7/ 2 新採研修「系統理解U」
  / 7 聖カタリナ高等学校実習(〜11)
  /10 明治国際医療大学実習
  /14 京都府医師会看護専門学校実習(〜18)
  /16 所内研修「前期医療安全研修」
    大和医療センター保護者見学
  /17 医療・通園棟等防災訓練
  /18 通所参観交流会
  /19 情報発信事業・地域学習会「当事者に聞く」
  /22 おひさま視察見学 乙訓保健所・長岡京市
    京都府医師会看護専門学校(〜25)
  /27 情報発信事業・ボランティア交流見学会
  /30 公立南丹看護専門学校実習
 8/ 4 花園大学実習(〜17)
  / 5 おひさま見学 向日が丘支援学校
  / 6 中堅研修
  / 7 花園大学社会福祉学部実習(8.11.18.25)
  /18 京都YMCA国際福祉専門学校(〜9/14)
  /20 人権研修「個人情報保護」
 9/ 1 京都府医師会看護専門学校(〜5)
  / 2 南丹船井地区主任児童委員見学
  / 4 南丹病院より府立医大生見学 
  / 8 神戸総合医療専門学校実習(〜11/8)
    京都府医師会看護専門学校実習(〜12)
  / 9 南丹保健所より見学
  /15 京都医療福祉専門学校実習(〜10/12)
  /18 府立医大生4回生研修
  /19 新採研修「施設見学と半期の振り返り」
  /22 藍野大学実習(〜10/11)
  /24 所内研修「出張報告会」
    卒園児保護者交流会(おひさま)
  /25 立命館大学への中国からの派遣院生見学
  /26 おひさま防災訓練
  /28 センター・保護者会役員懇談会
  /29 総合防災訓練
    大阪保育福祉専門学校実習(〜10/13)
110/ 1 花ノ木児童発達支援センター監査
  / 4 情報発信事業・介護講座「安心で負担の少ない介助方法を考える」
  / 6 京都府医師会看護専門学校実習(〜10)
  / 8 体操指導
  /11 花ノ木後援会理事会
  /13 大阪保育福祉専門学校実習(〜24)
  /14 明治国際医療大学実習(27)
  /15 中堅研修
  /20 京都府医師会看護専門学校実習(〜24)
  /22 職制研修「中間決算報告」
  /23 中間決算監査
  /25 情報発信事業・感染対策講座「感染予防の基礎知識と対処方法」
  /27 評議員会・理事会
    大阪医療福祉専門学校ST評価実習(〜11/25)
  /29 専門技術研修「ポジショニング」
111/ 2 花ノ木ふれあいまつり
  / 4 京都府医師会看護専門学校実習(〜7)
  / 5 藍野大学OT見学実習(17〜21)
  / 6 京都府・亀岡市指導監査
  / 8 花園大学大学院生見学
  /10 明治国際医療大学実習
  /11 京都学園大学心理学科学生見学
    亀岡自衛消防消火訓練大会
  /13 亀岡消防署査察
  /15 情報発信事業「自立に向けた青年期発達障害者への支援
                      〜社会への接続課題〜」
 
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 ありがとうございました (敬称略)
 ・寄付  林裕/寺田直人
 ・寄贈  南丹市民生委員/藤野孝雄
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 編集後記

 「ご縁」とは身近な所にあるのですね。
 自分の親戚の人間と職場の職員が知り合いだったり、出張先で話した人が学生時代の同級生の上司だったり…。「人類皆兄弟」という言葉がありますが、毎日生活をしていると自分と全くかかわりのない人だと思っていても、どこかで繋がっていることがあるのですね。
 最近は、隣や向かいに住んでいる人を全く知らなかったり、挨拶や話をしたこともないという人が増えています。相手の生活をのぞき見たり、おせっかいをする必要は全くないですが、せっかくこの世に生まれてきて、職場や学校、趣味、地域などを通して出会いがあった訳ですから、「ご縁」を大切にしたいですね。
 さて、今年度から花ノ木編集委員を務めております。慣れないことだらけで、特にパソコンは苦手なのでかなり手こずっていますが、何とか記事になったかなと思っています。皆さんの率直な感想を聞かせて頂ければとてもうれしいです。どうぞよろしくお願い致します。
                                       (須賀通雅編集委員)

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