第 88 号  平成26年1月26日 発行

-目次-

年頭挨拶
情報発信事業「中級・連続講座 ADHD」  
シリーズ『この人に聞く』  掲示板「ボランティア養成講座開催」 
花ノ木の動き  ありがとうございました  編集後記
年頭挨拶
    施設機能、専門性を地域へ

 新年明けましておめでとうございます。
 皆様方におかれましては、ご家族お揃いで2014年の新春をお迎えになったこととお慶び申し上げます。旧年中は、格別のご支援を賜り有難うございました。本年も相変わりませず宜しくお願い申し上げます。
 昨年は、猛暑など異常気象が続き、秋を迎えた直後に発生した台風18号により大きな被害をこうむり、今後の復旧が急がれる中で越年いたしました。明るいところでは、富士山や和食が世界遺産に登録されたこと、オリンピックの東京開催が決定したことがございました。昨年の漢字が「輪」であったように、本年は人と人とが手を繋ぎ絆の輪を大きくして、平和で誰もが幸せな年になりますように努力をしなければならないと存じます。
 一方、社会福祉を取り巻く環境は、今までにない厳しい状況におかれています。社会保障費が毎年1兆円増え続く状況であり、本年4月から消費税が8パーセントに増税されるものの、今年度の予算においては新規国債発行額が41兆2千500億円という非常に厳しい財政状況のようであります。今、社会福祉法人に求められていることは、経営の合理化、近代化、非課税扱いとされるにふさわしい国や地域への貢献としての社会貢献事業の実践、社会福祉法人経営の情報公開、透明性の確保であります。
 本年はこれらを実現するために、これまで培われてきた障害児者施設の機能や専門性を生かした取り組みを行い、地域に還元ができるよう職員が一丸となって努力しなければなりません。昨年着工しました児童発達支援施設の建設工事を本年度末には完成させて事業の拡大を図ってまいりたいと存じます。
 年の初めにあたり心新たにして、法人経営の安定と利用者のサービス向上に向け努力してまいりますので、関係各位におかれましては、引き続きご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げまして年頭のご挨拶とします。

     平成二十六年 元旦
 
 社会福祉法人花ノ木 理事長 酒井愛夫 
▲このページのTOPへ戻る▲

情報発信事業
中級・連続講座「ADHD(注意欠陥多動性障害)」
 平成25年度情報発信事業として、11月16日、11月30日の二回にわたり、中級・連続講座「ADHD(注意欠陥多動性障害)」を開催しました。
 この講座は、保育、教育、福祉関係の他、一般の方にも開かれた講座として企画しましたが、昨年の連続講座とは異なり、一回目は精神科医師の前林尚絵先生を講師に迎えてADHDへの理解をテーマに行い、二回目は小児科医師でありペアレント・トレーニングインストラクターである弓削マリ子先生を講師に迎えて子どもをほめて育てるペアレント・トレーニングをテーマにして行いました。参加者は多岐にわたり、幼稚園、保育所関係から、学校教員、福祉・医療施設職員、行政関係と幅広い職種の方に参加していただきました。また、京都府内からだけでなく他県からも参加していただきました。興味のある回のみ参加された方もいましたが、二回とも参加された方や当日に参加申し込みをされた方も多く、参加登録者数95名中、二回全ての参加者は38名、当日参加申込者は11名でした。
 一回目の11月16日には62名の参加がありました。ADHDの理解を中心とした講座内容で、ADHDをもつ児童と成人のDVDを見ながらADHDとはどういう疾患なのか理解を深めた上で、ADHDによってどういった二次障害が起こるのか、そしてどういった対応方法が有効なのか、実際のケースも例に挙げながら心理社会的支援と薬物治療について詳しく解説されました。講義後に参加者から質問を募ると、実際の対応方法についての質問が多くあり、対応方法について詳しく学んで日々の支援に役立てようとしている方が多い印象を受けました。アンケートでも映像や実例を用いながらの解説だったため理解しやすく、これからの日々の支援に役立てたいという意見が多くありました。
 二回目の11月30日には63名の参加がありました。子どもをほめてしつけて、親子の自己肯定感を高められるような育児のコツについて、上手なほめ方や上手なしつけ方(教え方)、子どもの行動の理解の仕方などの視点から、具体的にどのように子どもと関わればいいのか例を挙げながら丁寧に解説されました。今日からすぐに家庭や職場で実践できる内容だったので、メモを取られる方がたいへん多くいました。講義後に、子どもがお店でおもちゃを買ってほしいと駄々をこねる場面でのペアレント・トレーニングを活かした対応方法についてロールプレイを行い、参加者と一緒に考える時間も設けました。ロールプレイでは実際に参加者に親役と子ども役になってもらいましたが、誰もが経験したことのある場面だったため、リアリティ溢れるロールプレイになりました。実際にロールプレイをしてみると、叱られたときとほめられたときの子どもの気持ちがよくわかったという意見がありました。また、アンケートでも、具体的な対応方法がわかり、すぐに実践してみたいという意見や、ペアレント・トレーニングによって子どもだけでなく親自身も子育てが楽しくなると感じたという意見が多くありました。
 今回の講座はすぐに実践できるような内容も多く、家庭や学校、職場など、日々の支援の中で、特性をもった子どもへの関わり方を振り返ることができるような機会にもなったと思います。今回の講座はADHDを中心とした内容でしたが、様々な特性をもった子どもたちへの対応方法に困られている方も多く、今後も少しでも現場に役立てられるような講座を行っていきたいと考えています。
発達支援係 心理判定員 高尾美妃
▲このページのTOPへ戻る▲ 

 シリーズ『この人にきく』
第三病棟 准看護師   小寺孝子さん

今回は、社会福祉功労者として厚生労働大臣表彰を受賞された小寺孝子さんにお話を伺いました。

花ノ木での36年間を振り返って。
 中庭の桜の木の下のブランコが36年前にもありました。そのブランコに一人で乗れない入所者の方たちの事を、とても切なく思いました。自分が何かしてあげられるかなと思いながら18年間を過ごしましたが、技術や知識のないまま過ごしている自分が不安で、またそれでは入所者の方も不安だろうと思っていました。そこで、勉強をして技術や知識を身につけなければと思い、准看護師の資格をとりました。そこから18年が経ちましたが、必要とされている事が自分にできているか、今でも不安を持ちながら過ごしています。私にはまだまだ課題があると思っています。

受賞された時のお気持ちを聞かせて下さい。

 花ノ木で立派な何かができたという事ではなく、「長くいれたんや」という喜びでした。子どもにはたくさん我慢させましたし、お義母さんにはたくさん助けていただいたからこそ36年間勤められました。

花ノ木の魅力は何ですか。
 何にひかれたのでしょう。苦しいことや悲しいこともあったけど、辞めてどこかにいこうと思ったことはなく、何とか克服してここで頑張りたいという思いがありました。そして、今も充分満足できる事は成せていませんが、これからもまだまだ勉強し、花ノ木で頑張りたいと思います。

今後の抱負を聞かせてください。
 「そばにいてもらえたらほっとする」と安心していただける人になりたいです。「私にできることは何やろ?」と考え続けてきましたが、求めておられるものを見つけられず、その思いをひきずったままなので、時間があればもっと勉強して知識や技術を身につけたいです。
 また、花ノ木も中庭にある桜の木のように深く根を張り、周辺地域へのアピールを行い、地域の皆様のニーズに応えられたらいいと思います。

後輩たちへメッセージを
 一緒に楽しみながら仕事をしていきたいです。若い人と一緒に仕事をすることによって、知らなかった事、新しい事を教えていただき、良い刺激になっています。気を遣わず自由に、学んできた最新の知識を出してほしいです。若い人が活躍されることで、もっともっと花ノ木が良くなると思います。

 仕事の疲れはフラダンスで吹き飛ばし、休日は農業に勤しむ。とってもパワフルで、現状に満足することなく色んなことに挑戦し続ける小寺さん。インタビュー中、とてもきらきらと輝いてみえました。これからもその輝きで花ノ木を照らし続けてください。
   

 聞き手:松田佳子編集委員
浅田 功編集委員
▲このページのTOPへ戻る▲  


掲示版

情報発信事業 「ボランティア養成講座」 開催

去る2013年11月30日、毎年恒例のボランティア養成講座を開催しました。今年度の講座は、昨年度に引き続き花ノ木ボランティア出身の京都華頂大学准教授の武田康晴先生に「ボランティアをし続けるとは−PART2」ということで講演をしていただきました。参加者が少なく残念でしたが、新規ボランティア・現ボランティアさんを前に「ボランティアは誰のために」というテーマで、武田先生の学生時代のボランティア経験を通じた貴重なお話しを頂きました。
 大学のサークル時代は、「ボランティアは自己満足か、『ちゃん付け』で呼ぶのは差別か、重症児の生きる意味は、10年後の理想を取るか今を取るか」等について考えておられたそうです。でも、今は〈入口は広く〉という事でボランティアを広めていく事を心がけていると話しをされていました。また、ボランティアのとっかかりは、「バイステックの七原則」をはじめクライエント(利用者)を個人として捉える事を大事にする事や、ボランティアの守備範囲は生活の豊かさを援助する事である事等少し専門的に、でも分かりやすく経験をまじえたお話しで、職員とボランティアさんが笑顔を絶やさずに交流できる場となりました。職員にとっても、これからもボランティアを続けてもらえるように頑張っていこう、と確認することが出来る良い機会となりました。

ボランティア委員 中路宣
▲このページのTOPへ戻る▲   

 花ノ木の動き 平成25年11月16日〜平成26年1月15日
 11/16  情報発信事業「中級連続講座@ADHDの理解」
  /18  京都府医師会看護専門学校実習(〜22)
  /18  京都YMCA国際福祉専門学校実習(〜12/1)
  /18  佛教大学介護等体験(〜22)
  /26  府指導監査
      京都学園大学見学
  /30  情報発信事業「ボランティア養成講座」
      情報発信事業「中級連続講座Aペアレント・トレーニング」
 12/ 2  京都医療福祉専門学校実習(〜17)
  / 4  京都YMCA国際福祉専門学校実習(17)
      通園棟・医療管理棟避難訓練
  /11  所内研修「感染対策・基礎技術」
  /13  所内研修「感染対策・基礎知識」
  /18  所内研修「防災対策」
  /27  年末訓辞
 1 / 7  年頭訓辞
  /12  亀岡自衛消防出初式
  /15  所内研修「身体拘束」 

 
▲このページのTOPへ戻る▲ 

 ありがとうございました (敬称略)
 ・寄贈  亀岡市社会福祉協議会/レストラン しん愛
▲このページのTOPへ戻る▲ 

 編集後記

 あけましておめでとうございます。月日が経つのは早いな…と感じる今日この頃です。新年を迎え、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 「酒はめったに飲まない。飲むのは、月・水・金と火・木・土。では日曜は?と言われると、週にいっぺんしか。」コラムニストの青木雨彦さんが書かれた一文です。
 年末年始、お酒を飲む機会が増えます。忘年会で仲間と一杯。お正月におせち料理をつまみながら一杯。新年会で、また仲間と一杯。飲兵衛にとっては楽しい時期です。かく言う私もその一人。
 「私はお酒が体質に合わない。いくら呑んでも酔わない。」同じく青木雨彦さんが書かれた一文です。残念ながら私は、そこまでの境地には至っていません。飲み過ぎ注意、ほどほどに…。
 日々の仕事に、私生活に、ストレスを感じることもあるでしょう。適度に息抜きしながら、今年も乗り切っていきたいと思います。
                                       (橋本欣也編集委員)

▲このページのTOPへ戻る▲