第 84 号  平成24年11月25日 発行

-目次-

情報発信事業 第17回地域学習会「自閉症児者の具体的支援について」
外出活動特集  シリーズ『この人に聞く』  
掲示版「第11回花ノ木アート&カフェ」
花ノ木の動き  ありがとうございました  編集後記
情報発信事業 第17回地域学習会
「自閉症児者の具体的支援について」
〜福祉サービス事業所から見えてくるもの〜

去る平成24年10月13日に第17回地域学習会を開催し、自閉症児者の家族をはじめ、地域の居宅介護・放課後等デイサービス・就労継続B型・生活介護等の福祉サービスを提供する事業所の職員、近隣の小・中学校の先生など37名の方々にご参加いただきました。

内容は自閉症の方との関わりについてということで、京都市内で居宅介護・移動支援・行動援護・短期入所(予定)のサービスを実施されている株式会社Straightの代表取締役 駒田健一氏にご講演いただきました。株式会社Straightは常勤3名(うち看護師1名)、非常勤5名の事業所で利用者は35名程度、その8〜9割が自閉症等の発達障害の診断がおりている人と伺いました。今回は、そのうち8名の方々の事例を基に支援の内容・経過について講演いただきました。

事業所の特色として、常勤2名のスタッフについては、自閉症の障害特性や本人の特徴を知るための評価方法を扱うことができる方々で、行動援護や居宅介護、移動支援というサービスの中で事業所の内外を含めた柔軟な対応をされています。スタッフが心掛けていることは利用者本人の強みを活かし、利用者が理解しやすい方法で自ら選択でき、利用者が分かる終わりと次の行動を提示し、活動・行動・支援について、「利用者のハッピー」を目指すというものです。

事例では、小さい子どもさんの事例から、30代の成人の方までのお話をいただきました。本人の生活を良くするため家族や自宅の住環境へのアプローチ、一人暮らしの支援、行政への働きかけ・連携など非常に多種多様な動きをしておられます。あくまでヘルパーとして本人支援も行いながら、ヘルプという一場面にこだわらず全般を見る姿勢には感銘を受けました。

質疑応答の時間では、事業所・学校でどう対応したら良いか分からない自閉症の方々の行動や考え方について質問がありましたが、駒田氏からは、本人の詳細が分からないのに簡単にこうしてみたらということは言えないという返答でした。今回は本人理解を深めるための評価方法について、時間の都合もあり触れることはできませんでしたが、自閉症支援としてよく「構造化」という言葉を耳にします。構造化とは、本人が理解して行動できる場所で、本人が理解できるスケジュールで、本人が理解できる作業や勉強を、負担のない量で行い、次の作業や勉強・余暇活動を提示し、それぞれに工夫を行うということだと思います。そのため、本人の理解できるもの、提示方法、作業方法、コミュニケーション方法を徹底的に調べるのですが、その方法については地道な作業と多角的な視点が必要になります。その過程を経ずに経験だけで伝えることの怖さを、駒田氏はおっしゃりたかったのだと思います。日々、それぞれの現場で対応に悩んでおられる方々にとってはもどかしい面もあったかと思いますが、その方法を知って活用していくという学びの場をこの南丹圏域で出来ればと思います。

 相談係 相談支援専門員 高雄 明 
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外出活動特集
第一病棟「ランチバイキングに舌鼓〜京都全日空ホテルへ」
 

10月5日、京都全日空ホテルへランチバイキングを食べに行って来ました。当日は気持ちのよい秋晴れとなりました。

花ノ木を出発して1時間、到着する頃にはお腹もペコペコになり食事が待ち遠しいほどでした。

レストランでは個室を用意していただき、落ち着いた雰囲気の中での食事ができました。保護者の方にも出席していただくことができ、和食や洋食など数多くのメニューから好きなものをお皿に色とりどりに選び、一緒に食事を楽しむことができました。デザートもたくさん食べ、和やかな雰囲気でゆっくりと談笑することができました。

お腹もいっぱいになり、帰りのバスの中では心地よい秋の陽気で少し眠くなった方もおられましたが、元気に帰ってきました。

短い時間ではありましたが、みんなで楽しいひと時を過ごすことができました。
第一病棟 生活支援員 人見靖泰

第二病棟「水と共につながるいのち〜京都水族館へ」

 9月27日に「京都水族館」へ行ってきました。保護者と合流して梅小路公園内のレストランへ。天井が高く広々と感じる空間で、ガラス張りの向こうには緑の豊な庭があり、ゆったりと楽しめました。

 利用者Uさんは、不思議そうにキョロキョロと周りを見ておられ、お母さんと一緒なのが嬉しいのかとてもニコニコされていました。Nさんは、表情穏やかで時折「はあー」と声を出してあくびをしたり、リラックスした様子がありました。緊張されるかなと思っていたので、Nさんのその姿に驚きました。

 水族館はそれほど混んでおらず、水槽のそばでゆっくりと見ることができました。床から円柱状に突き出た水槽では時折アザラシが顔をだします。たくさんの魚がいる水槽には余り興味がなさそうだったUさんも、アザラシの顔が突然にょきっと出てくると、熱心に見ておられました。イルカショーではお客さんの歓声も聞こえ、いつもと違う雰囲気を楽しんでいただけたかなと思いました。

第二病棟 生活支援員 青山 墾
第三病棟「自然に包まれて〜美山自然文化村へ」

暑さが残る9月13日、美山自然文化村へ行きました。お天気に恵まれ外出日和!「私たちも行きたいな」という他利用者の視線を受けながら出発。

車内では、「どこへ行くのかな」「何が食べられるのかな」と期待感が表情に表れていました。

到着後すぐに昼食。昼食は普段食べる事がない鹿肉!昼食の食べ方も3人それぞれ。自分の物を食べつつ他の人の食べている物が気になり落ち着いて食べられない人、食べ物よりも部屋の戸の隙間が気になり立ち歩いてばかりでなかなか座って食べられない人、一人黙々と食べている人…。それぞれの個性が見られた昼食でした。

昼食後は散策をする予定だったのですが、歩けずにその場で寝転んでしまったりして、結局室内で自然を見つつアイスクリームを食べゆっくり過ごしました。

まだまだ秋の訪れは感じる事は出来なかったのですが、自然の空気を吸い、良い気分転換になった一日でした。

第三病棟 生活支援員 佐野友希子
はなのき通所「日本百名山伊吹山の麓〜新幹線で米原へ」

9月14日、2名の利用者さんが新幹線に乗って米原駅まで行って来られました。

初めての新幹線外活ということで、みんな気合十分!通所に到着後、園車に乗り換え並河駅に向かいました。園車では大きな声で歌っておられた方も、電車に乗るとピタッと静かになられたり、電車の揺れや周囲のざわめきに耳を澄まして少し緊張されていたりと、それぞれに普段と違う雰囲気を感じておらました。

京都駅では、駅構内の和食店で昼食を食べたり、土産店を散策したりした後、ホームで発着する新幹線を見に行きました。間近で見る新幹線は迫力満点で、身を乗り出して見ておられたり、静かに目線を向けておられたりと、ここでもそれぞれの楽しみ方をされていました。

いざ、新幹線に乗り米原へ。車内では、後ろの席に座る外国人観光客に声をかけられたりの触れ合いもありながらの往復40分。新幹線を見て、乗って、十分に旅を満喫された一日でした。

 通園係長 松本一弥
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 シリーズ『この人に聞く』
法人参事 大坪 正秋さん

今回は、4月から法人参事として勤務されている大坪正秋さんにお話しを伺いました。

早速ではありますが、まずご経歴を教えていただきたいのですが…。

 昭和49年亀岡市役所に入職しました。上下水道部からはじまり、福祉事務所や、国保、老人保険等、様々な部署をまわり、平成15年からは、亀岡市立病院の立ち上げ及び運営に携わってきました。38年間の、半分以上は、医療、福祉関係に携わっておりました。 

では、花ノ木ではどのようなお仕事をされていますか?

 現在は、主に採用試験や、人事考課、人事管理ソフトの導入作業、また、児童発達支援事業拡充計画の施設整備のサポートなどを行っています。 

お住まいはどちらでいらっしゃいますか?

 出身は亀岡市ですが、現在は南丹市から通っています。

ご家族は?

 妻と、娘2人、それから、母がおります。妻は中学校教員で、娘の姉の方は京都市内の病院で薬剤師を、妹は小学校の栄養教諭をしておりそれぞれが、みんな忙しくしているなか、80歳を超えた母が、家を守り頑張ってくれているので助かっています。 

長年お勤めされてきたなかで、リラックスできるようなご趣味はお持ちですか?

 月に一回程度、仲間とゴルフへ行きます。最近は、京丹波町、篠山など比較的近場が多いです。今頃は一番良いシーズンなので、平日に休みが取れて行けたら最高にいいんですけどね。また、夏は他の仲間と、体験ツアーで様々なお寺に行き、お寺の宿坊に泊まり、精進料理を食べ、座禅をしたりしています。大峰山や、永平寺なども行きました。体力のあるうちに…来年あたりには富士山に登りご来光を拝みたいなと思っています。 

花ノ木に来られて半年が経ちましたが、印象はいかがですか?

 昔に一度訪問しています。その時代から比べると、設備も建物もとてもきれいになっています。職員の皆様も専門性を持ち、自信を持って仕事をされているイメージです。

 また、今まで自分が携わった病院は、急性期の病院だったので、1ヵ月かけて引き継ぎするなどすごく丁寧だと感じました。利用者の方の様々な取り組みを見学させてもらいましたが、みなさんが生き生きしておられ、楽しみって大切なことだとしみじみ感じています。 

最後になりましたが、今後の抱負をお聞かせいただけましたらと思います。

 入所利用者の皆様が楽しい生活ができ、また、通所利用の方々が、安全で、安心して地域で生活できるように、そして職員の皆様も、働きがいがあり、快適に仕事ができるようお手伝いできればと思っています。

 そして、来年、花ノ木は45年を迎えますが、その歴史を振り返り、新たな価値の発見と創造により、次の世代に引き継げたらいいなと思います。一人一人ではなく、全体が一つになればますます良い施設になっていくと思います。 

お忙しい中、とても丁寧に質問に答えてくださり、ありがとうございました。   

 聞き手:松尾里奈編集委員 東前京子編集委員
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掲示版
第11回「花ノ木アート&カフェ」開催

 11月4日より9日まで、多目的室にて、「花ノ木アート&カフェ」を開催しました。

 この展覧会は、地域向け情報発信事業の一環として、夏に催された絵画・陶芸教室での作品発表の為に、毎年開催しています。

 初日の4日は、秋晴れの下、後援会主催の「花ノ木ふれあいまつり」が楽しく賑やかに開催され、「アート&カフェ」にも、多くの皆様が足を運んで下さいました。

 特に、教室に参加頂いた方は、心を込めた作品がどんな風に展示されているのか興味津々で、会場で自分の作品を見つけると思わず笑顔がこぼれ、一緒にいらしたご家族等と感想を話し合っておられる様子でした。

 今回、教室参加者では、イラストボード5名、イラストTシャツ9名、団扇1名、陶芸18名が出展されました。

 通所・入所の方々の作品も併せて展示し、亀岡市美術展に出品した大作2点もご覧頂きました。

 ご鑑賞の皆様からは、「一人一人の個性が良く出ている。」「伸び伸びと紙や土に向き合って素晴らしい。」「美しい展示で、心が癒された。」等、嬉しい感想が寄せられました。

芸術の秋に相応しいこの「アート&カフェ」を、もっと作品を作られた方々の気持ちに寄り添ったものにしたいと考えています。ご高覧ありがとうございました。

                          (療育指導係 生活支援員 二階堂惠子)
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 花ノ木の動き 平成24年6月16日〜平成24年11月15日

  6/18    ノートルダム女子大学介護体験(〜22)
      京都府医師会看護専門学校看護体験(19.21.22)
  6/20  新採研修「重症児者の系統的理解」
   /27  所内研修「メンタルヘルス」
   /28  明治国際医療大学看護体験
  7/ 2  病棟新体制移行
      京都YMCA国際福祉専門学校介護実習(〜15)
      京都府医師会看護専門学校看護実習(〜6)
   / 5  新採研修「健康管理」
   /11  花ノ木アート展(〜16)
   /17  京都府医師会看護専門学校看護実習(〜20)
   /18  摂食研修会
   /25  医療技術研修「呼吸管理」
   /29  保護者会とセンター親睦会
  8/ 2  公立南丹看護専門学校1日研修
   / 3  医療安全研修
   / 8  所内研修「医療安全」
      花園大学児童福祉学科1日研修
   /20  神戸大学医学部保健学科作業療法専攻実習(〜10/13)
      大阪医療福祉専門学校作業療法士学科実習(〜10/20)
   /22  摂食研修会
   /25  情報発信事業「陶芸教室」
   /27  大阪医療福祉専門学校言語聴覚士学科(〜9/24)
  9/ 3  聖母女学院短期大学実習(〜13)
   / 5  専門技術研修「介護技術・移動」
   / 6  府立医大医療研修
   /10  京都府医師会看護専門学校実習(〜14)
   /14  府立医学社会医学研修
   /17  京都医療福祉専門学校実習(〜10/14)
      京都府医師会看護専門学校実習(〜21)
   /19  所内研修「人権研修・虐待防止」
   /23  センター・保護者定期懇談会
      園芸ワークショップ
   /24  藍野大学医療保健学部作業療法学科実習(〜10/19)
      京都府医師会看護専門学校実習(〜28)
   /26  総合防災訓練
  10/ 1  佛教大学実習
   / 8  立命館大学介護体験
   /10  専門技術研修「更衣」

      医療技術研修「心電図・モニター」
      藍野大学見学実習(17.31、11/7)
   /13  情報発信事業 地域学習会「自閉症者の具体的支援について」
   /14  保護者会学習会「口腔衛生」
   /15  大阪保育専門学校
   /17  体操指導
   /20  京都府臨床心理士会スクールカウンセラー部会見学実習
   /22  佛教大学介護体験
   /24  新採研修「事業所見学」「救急蘇生訓練」
   /26  合同役員会
   /27  情報発信事業「子どもの遊びを応援しよう」
   /30  介護福祉サービス第三者評価受診
  11/ 4  花ノ木ふれあいまつり
   / 5  藍野大学医療保健学部作業療法学科見学実習(〜9)
      京都福祉専門学校実習(〜17)
   /10  情報発信事業「乳幼児の子どもの世界」(10、17、12/1)
   /12  法人指導監査

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 ありがとうございました (敬称略)

・寄附  栗山宏/森夫佐子/奥田實

・寄贈  西田二由/荒木定治

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 編集後記

ついこの間まで暑い暑いと言っていたのに、一転「今日は寒いなあ」という声を聞くようになりました。私にとって嫌な季節がやってきます。皆さんはどうですか?冬のキーンと張り詰めた空気感が好きと言われる方もいますが、私は寒いのが苦手で何をするにも億劫になりますし、何より好きなバイクに乗れなくなるので冬が嫌いです。

 暑い季節は林道に出かけ、源流での水浴びや深い緑に包まれて森林浴を楽しみ、本当に良い気分転換が気軽にできますが、冬にバイクに乗ることは苦行というほかなく、また行き先も限られてきます。そこでバイク乗りは、冬に入ったとたん、ひたすら春を待ち焦がれることになります。

 そんななか、唯一ほのぼの、ホッとさせてくれるのが、外来に来る子供達の笑顔です。大きな声で挨拶して、話しかけてくれます。“おっちゃん”は上手に受け答えできなくて申し訳ないのですが、本当に癒されます。うまく話せて、もっと笑顔が引き出せれば良いのですが・・・。子供達に元気を貰って、なんとか長い冬をやり過ごしたいと思っている今日この頃です。
                                        (浅田 功編集委員)

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