第 81 号  平成23年11月27日 発行

-目次-

情報発信事業「見直してみよう、今の介助方法」
外出活動特集  シリーズ『この人に聞く』  
掲示版「ボランティア委員会」
情報発信事業
見直してみよう、今の介助方法〜移動・移乗について〜

1023日(日)に花ノ木情報発信事業として、「見直してみよう、今の介助方法〜移乗・移動について〜」を行いました。
日頃外来に来られている保護者の方から、日常生活での介助のしにくさについてお聞きしたり、成人された方や他の方がどのように介助をされているか、負担のない介助方法等を聞きたいという声があったことが背景にあり、ご家族や地域で介護に携わっておられる方々にアンケートの協力をお願いし、その結果をもとに講習会の内容を検討しました。
 アンケート結果は、成長に伴い介助量が多くなり困るということや、特に移乗動作で困っているという回答がありました。また、回答者の半数以上が腰痛など健康面での問題を抱えているにも関わらず、介助機器の使用が少なく、困っていることに対して工夫していることが少ないことも分かりました。この結果をもとに、「移乗・移動動作の介助方法の紹介」と「福祉機器の紹介(福祉制度の紹介を含む) 」を軸とすることに決めて講習会を実施しました。
 当日は当事者家族、支援学校の先生、ヘルパー、病棟職員等多職種40人の参加がありました。ご家族で参加される方も多く、にぎやかな雰囲気で行われました。
 講習は「移乗に関する方法とコツ」という題目で実技を含んで行いました。介助の基本と、好ましくない介助と好ましい介助の事例を、スライドや実演を交えながら説明した後、実際に自分の身体で体験する時間を設けました。立ち上がりや起き上がりの実技では、周囲の人達と「普段はこうしている」「緊張が強い時はどうすればいいかな?」等わいわいと話をされながら、楽しそうに体験されていました。また、介助されるという体験を通して、「こんなふうにされたら怖い、痛いから気をつけないと、と思った」等の声もありました。ご家族で参加されている方は実際の方法と比べたり、基本から派生した方法を試したりと、こちらの予想を上回る状況になり、嬉しい発見でした。
 福祉制度についても説明し、個別で相談に乗ってほしいという意見もあり、関心の高さが伺えました。
 福祉機器の体験では、一つ一つを紹介する時間が少なかったものの、業者に説明を受けながら実際に体験し、「これなら楽に介助できそう」「一度本人に試してみたい」など、具体的なイメージを描いておられました。一方で、「これを使えば楽になりそうだけど、実際に使えるかわからない」「値段が高い」等の声も聞かれました。
 講習会後のアンケートでは「実技があり、わかりやすかった」「福祉機器を体験できてよかった」「制度のことを知る事ができてよかった」という肯定的なご意見を多く頂きましたが、「入浴介助」「車への移乗」「重度な方の介助」「住宅改修」に関して知りたいといった今後に向けての希望も多く聞かれました。
 講習内容は基本的なことが多かったと思いますが、日頃の介助を振り返る機会になったのであれば幸いです。

 (リハビリ係 理学療法士 溝口智子) 
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外出活動特集
第一病棟 「二条駅」

 1012日、入所者3名が電車に乗って二条駅まで出かけました。
 亀岡駅までは園車で移動。車中では、みんなニコニコと笑顔で、これから始まる電車の旅にドキドキワクワクしておられるように見えました。
 亀岡駅に着くと切符を購入し、ホームで電車が来るのを今か今かと待つ姿が伺えました。電車に乗り、車窓からは少し色付き始めた木々が見え、秋の空気を感じることが出来ました。
 二条駅に着くと、商業施設Bivi二条の中をを散策し、全員で集合写真を撮りました。
 帰りの電車では、トンネルを出たり入ったりするのを楽しみ、ニコニコと笑顔で声をあげておられました。亀岡駅に着くと迎えの園車に乗り、全員無事に帰ることが出来ました。
 保護者の方々の参加もあり、本当に楽しめた外出活動になりました。
第一病棟 生活支援員 豊田剛

第二病棟「イオンモール京都」

 10月6日
()、2名の入所者が京都駅前にあるイオンモール京都に行ってきました。
 行きの車中では、車の窓から見える景色を楽しんだり、信号待ちでバスが止まった時には外にいる人と目が合いにんまり笑顔を見せたり、と穏やかな表情でした。
 目的地に到着後は、いつもの病棟と違う雰囲気や、人の多さやBGM、食べ物等のにおいを敏感に感じとっておられ少し緊張されていた様子。
 SAKURA館4階にあるフードコートにて昼食。まわりのざわざわとした感じも楽しみつつ落ち着いて食べることができました。
 店内は車椅子使用者も楽しく買い物等ができるように通路、フロアスペースも広く、多目的トイレも階層ごとに4箇所程設置してあり清潔で、使用しやすかったです。
 帰りの車中は疲れた様子で、ウトウト…とされる場面も見られました。
 今回の外活は、参加メンバーの変更があったり、雨天時の行き先であったりと当初の計画とは異なっていましたが、職員・入所者ともに充実した一日を過ごせたのではないかと感じました。

第二病棟 生活支援員 金子早希
第三病棟「京都市動物園」

10月13日、「京都市立動物園」に外出活動に行ってきました。
 当日は曇りというあいにくの空模様。祈る!気持ちで出発しました。道中パラパラと雨が降り始めましたが、動物園のある岡崎に到着しレストランで昼食をとっている間に何とか上がりほっと一安心。無事に動物園に向かうことができました。
 動物園に到着して、まず始めに目に入ったのはたくさんの園児や小学生たち。赤や黄色のカラフルな帽子を横目に、キリンやアオメキバタン(インコの一種)、アカゲザルにアムールトラなど色々な動物を見て回りました。
 入所者の皆さんは、動物をじ〜と見つめたり、ニコニコと笑っていたり、それぞれが違った様子を見せて楽しんでおられました。アミメキリンのミライちゃんには右の後ろ足にきれいなハートマークがあると紹介パネルにあり、夢中で探す職員・・・。さて見つけることはできたでしょうか?最後にはみんなでキリン舎の前で記念撮影をして動物園を出発しました。
 天候にはあまり恵まれませんでしたが、入所者の皆さんも職員も楽しむことができた外出になりました。

第三病棟 生活支援員 柳原洋介
通所「東映太秦映画村」

10月7日に東映太秦映画村へ行って来ました。皆さんそれぞれ色んな表情を見せておられました。
 スーパーヒーローランドのパニックエレベーターに乗られた方は、驚いた様子も動じることもなく楽しんでおられました。お土産を買った後休憩所にてソフトクリームを食べると、疲れ気味だった表情が一変。元気な様子になり、パクパクと食べておられました。
 パニックエレベーターに乗られ多方は、乗る直前は緊張気味でしたが、乗ってからは笑顔で楽しんでおられました。自分へのお土産に真っ赤なキャラクターの靴下を選ばれました。
 「中村座」にて、忍者ショーを見られた利用者さんは、キラキラと輝く光、大きな音に驚いた様子もなく、真剣なまなざしで見ておられました。
 また、もう一人の利用者さんは、行きの車中では、トンネルに入ると目をキラキラされ、身体で明暗を感じておられました。パニックエレベーターに乗られた際には、振動と、「落ちろ―!」と言う声に、笑顔を見せ笑っておられました。
 その他、水戸黄門にも出演されたという女優さんと一緒に記念撮影をしたりして過ごされました。
 天候にも恵まれ楽しい一日を過ごす事ができました。

 通園係 介護員 西田二由
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 シリーズ『この人に聞く』
看護生活支援部 第三病棟課長 小林 佳子さん

まず花ノ木に入られてから今までどんな業務をされてきたのか教えていただけますか?

京都西陣の染物屋の生まれで、短大卒業後は家業を手伝っていましたが、暇になってきたので、学校に相談したところ花ノ木を紹介されました。面接に来た時は駅から歩いたのですが、田んぼばっかりで市内育ちの私には心細く、施設がほんとにあるのか心配になったぐらいでした。介護職として花ノ木に入ってからはバンビ、サクラ、ペンギン、キリングループを経て、新しくなった現在の第二病棟を経験し、それから療育指導係の主任を7年務めました。その後係長で第二病棟に戻り、この4月から第三病棟課長になりました。係長になった時から課長という職は大変だと思っていたのに、まさか自分が管理職になるとは思いませんでした。それでも同僚やスタッフに恵まれ、今まで何とかやってこれました。今は現場の役職者やスタッフに支えられ本当に感謝しています。

第三病棟を担当されて、今まで経験された所と違うところがありましたら教えてください。

三病棟入所者の方の多くは何らかの形で移動されますが、高齢化、機能低下により転倒なども多く、さらに異食される方もおられますので、そういう面での目配り、気配りがとても必要です。又、入所者同士の他害やトラブルもあり、自由に動かれるがゆえに検討課題も多くあります。入所者に対する関わり方も難しいものがありますが、自分がされたら嫌な介護や関わりはしないと心がけている事は同じです。自分の接し方によって入所者の生活が変わる、生活の質を高めることにつながるということをいつも意識していないといけないと思います。

今後第3病棟の目指される方向、目標は?

自閉症の方も多いので個々に理解を深め、見通しの持てる援助ももっと進めていかなくてはならないと思っています。介護については体の基本的なしくみの理解による丁寧な介護を、そして入浴などの日課の見直しやメリハリのある楽しみのある生活作り、健康にすごしていただくための事故防止、感染防止の取り組みなどなど・・・、自分で自由に動かれる方の多い病棟ゆえに気をつけなければいけない事や検討課題がたくさんあります。また昔に比べて福祉の考え方も大きく変わってきていますので、その勉強も必要です。でも、現在病棟役職を始め、みんなが多くの検討委員会を定期的に行ったり、研修会を開催したりして、それぞれが智恵を出し合い頑張ってくれています。大変ありがたいです。私は口が悪いので誤解されることもあるかと思いますが、人を好き嫌いで見ることは嫌いです。人の良い所を見るようにして、職員、入所者と一緒に歩む気持ちで、向上心をもってやっていきたいと思っています。

すこしプライベートなことも教えてください。休日はどう過ごされていますか?

やらなくてはいけないことは沢山浮かびますが、あっちこっち手を付けて焦ってバタバタしている感じで結局何にもできません。月1回のガレリアのフリマを楽しみにしていて、よく行きます。子供たちが学生の頃は毎年家族旅行にも行っていました。今は手が離れて相手してくれませんが、いつかは一緒に海外旅行でスイスに行きたいです。

小林課長といえば派手な色使いのファッションで有名ですが?

派手かな?キンキラは好きですけど・・・。フリマに行きつけのお店があって、私の事をピンクちゃんと呼んで、好みそうな服を取っておいてくれます。家にもいっぱいありますが、つい買ってしまいます。後でよくこんなの買ったなと思うこともありまね。ストレス発散になっているかもしれませんが、年なのでそろそろ控えなくてはとは思っています。

今まで経験されてきた業務を生かして、小林課長色の第三病棟を作っていこうという意気込みを感じました。楽しみがあってこその人生です。控えるなどと言わずにフリマで買われた服でまた私たちを驚かせてください。有難うございました。    

 (聞き手:浅田功編集委員、松尾里奈編集委員
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掲示版

ボランティア委員会〜今年度体制と活動経過

ボランティア委員会は、代表の他に各部署からの6名の委員で構成されています。今年度のボランティア登録者は、継続39名、新規24名、計63名となっています。活動内容としては、1つに地域向け情報発信事業の実施、2つ目にボランティア確保についての取り組みが中心となります。
 まず、H23年度の地域向け情報発信事業のボランティア養成講座をどのような内容にするかということですが、例年通り2回を予定(10月、2月)し、1回目はボランティア養成講座(外部向け)、2回目は、ボランティアを受け入れる側の職員向けの講座としました。昨年度は、1回目の講座を高校生にターゲットをあて開催することにより、将来的な育成に目標を置きましたが、9月・10月という時期的な問題(運動会、試験)で募集がかけづらくまた、どれだけの需要があるかに疑問があったため、今年度は、花ノ木医療福祉センターのボランティア養成(直接介護)に限らず、亀岡市内の活動団体を紹介し、活動の他種性を伝えることにより、参加者が「このような活動なら、自分も出来るのでは?」と思える一つの機会に出来ないかという目的で開催することに決定しました。
 第1回目の講座は、10月2日に協力4団体、一般参加5名(内高校生2名)、センターからは20名が参加して開催しました。内容は、2部構成で1部を4団体の活動報告(亀岡平成発“ヨメ”学、愛・あーす、文月の会、かめおかテレーノ・トノ・アンサンブル)、2部をリハビリ職員による介護体験(車椅子操作)講習および質問タイムとし、活発な意見交換もあって盛り上がり、とても時間が短く感じられました。終了後のアンケートでは、協力参加者の皆さんも、「自分たち以外の活動報告が聞けてとてもよかった」、「介護体験が良くわかった」、「とても楽しく次回もぜひ参加したい」などの意見を得ることが出来ました。
 二つ目に、ボランティアを周知させ、募集して行くための対策をどう立てていくかです。
 まずは、ボランティアのパンフレットを新たに作成(活動説明および活動内容について写真を使って明示)し、これから「ボランティアを」と考えている人たちに、容易に理解できる様工夫しました。それを事務所前に置いて外来者にお持ち帰りいただくと共に、実習生等にも配布することとしました。
 センターとしても、より多くの方にボランティア活動に参加していただきたいと思っていますので、興味のある方はぜひご一報下さい。
                       (ボランティア委員会代表 山本政寿)

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