第 80 号  平成23年6月26日 発行

-目次-

花ノ木まつりを終えて
第二病棟歌の会  シリーズ『この人に聞く』  
掲示版「平成22年度の助成団体紹介」
第41回花ノ木まつり
上を向いて歩こう!!明るい明日へ向かって!!

 5月22日(日)、第41回花ノ木まつりが開催されました。
 雨天のため、屋内での開催となり、毎回好評の出店も中止を余儀なくされ、規模を縮小しての開催となりましたが、今年も和やかな雰囲気の中、無事終えることが出来ました。
今年のまつりのテーマは、「上を向いて歩こう!!明るい明日へ向かって
!!」でした。
 3月11日に発生した東日本大震災の後、被災地はもちろんのこと、日本全体の活力が減退し、下を向きがちになっていますが、その中でも、明るい明日があることを信じて、上を向いて歩いていこう!という力強いメッセージが込められています。
 プログラムは、屋内の狭い環境による混雑を回避するため、参加利用者の方々を2つのグループに分け、2部構成で実施されました。
 第1部は、三味線演奏とゴスペル合唱。第2部は、三味線演奏とよさこい踊りでした。
 
当センター所長の開会挨拶、来賓の方々による祝辞の後、開会となりました。
 三味線演奏では、三味線演奏家の市川輔桃(すけもも)さんをお招きしました。『ふるさと』、『泳げたいやき君』、『炭坑節』の3曲を三味線で伴奏していただき、会場全体で合唱しました。良く知っている曲ばかりとあって、元気な歌声が会場全体に広がりました。
 ゴスペル合唱では、亀岡市総合福祉センターゴスペルサークル・アグアスの皆さんをお招きし、パワフルな合唱を披露していただきました。笑顔満開で聴き入っておられる利用者の方々や、中には、熟睡していたのに、パワフルな歌声に驚いたように目を覚ます利用者の方もおられました。会場の皆さんそれぞれが楽しまれている様子が見られました。
 よさこい踊りでは、佛教大学よさこい踊りサークル紫踊屋(しおや)の皆さんをお招きしました。若さ溢れる元気な演舞で、会場全体を踊り歩き、時には利用者の方々の手を取り一緒に踊ったりしながら、盛り上げてくれました。
 第2部のよさこい踊りが終わった後、毎回お馴染みの新採用職員による出し物が披露されました。今年は水前寺清子の『365歩のマーチ』の曲に合わせて構成したオリジナル体操。新採用職員達のお手本に倣って、会場の皆さんも身体を動かしておられ、良いリラックス効果になったのではないでしょうか?
 いよいよまつりもクライマックスを迎えます。保護者会会長、実行委員長の終わりの挨拶の後、各病棟と通所から選出された7人の利用者代表の方々が壇上に登場。各自手に持ったプラカードを頭上に掲げます。“またらいねん!”の文字。
 また来年も素晴らしいまつりが開催されることを願い、明るい明日へ向かって上を向いて歩いていきたいですね。

 (橋本欣也編集委員) 
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花ノ木まつりを終えて
5月22日(日)に、第41回花ノ木まつりが開催されました。昨年度が雨天の為室内でのイベントのみになってしまったので、今年は昨年の分も楽しい内容になるように、実行委員は「出店・イベント」の2班に分かれていろいろと準備を重ね当日を迎える予定でしたが、前日の午後2時の降水確率70%を判断基準にして、雨天時対応の準備に切り替えました。

 当日は、各病棟の2つのブロックの利用者さんは1部・2部のどちらかに参加され、通所の利用者さんは、2部に参加されました。三味線の演奏・ゴスペル合唱・よさこい踊りのパフォーマンス、新採職員の自己紹介と、それぞれが利用者さんと一緒に楽しめる内容を考えられていました。多目的室が狭く感じるほどの大勢の参加があり、「笑顔あり・歓声あり・手拍子あり・踊りあり」と終わるのが残念な程の盛り上がりでした。

 年度初めに花ノ木まつりを開催するに当たり、各部署で引き継ぎ等忙しい中、事務所・管理・厨房等々のセンター全体の職員の温かい協力のもと、当日を迎えられた事を感謝すると共に、この強調の和(輪)をもって、利用者さんの日々の生活がより豊かになるように、それぞれの部署で支援されている事を改めて感じとった貴重な機会でした。

 実行委員長 桂 眞由美 (第二病棟)
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2病棟発 歌の会 〜豊かな生活は、生きる喜びに〜

二病棟に山本先生のピアノや歌声が響いたらどんなにいいだろう、という思いを提案したことから『歌の会』が開かれました。

指導に来ていただいた山本誠先生のことを紹介させていただきます。先生は、亀岡市立育親中学校の音楽の先生です。校舎にはいつも音楽室からの歌声が聞こえ、先生のピアノを囲むように生徒が合唱する様子は学校の特色にもなっています。授業では、モーツァルトやオペラの有名な曲を日本語訳で歌ったり、まどみちを、谷川俊太郎、宮澤賢治の詩も歌われます。初めは友達とふざけ合っていた生徒達も、次第に歌が心を一つにしてくれることや歌の中に作者の思いを感じたり、美しい景色をみたりするようになり、歌の力に魅せられていきます。多くの生徒が先生との出会いを感謝して卒業論文に残しています。先生は特別支援学級でも一人ひとりの個性を引き出した音楽の授業をされていました。障害を持った方と音楽の出会いも経験されていました。

しかし、花ノ木ではどのように進めていけばいいのかとずいぶん悩みました。そして、まずは職員が楽しんで歌う様子を見てもらったり、ピアノの音を聞いてもらおう。とにかくやってみようと踏み出しました。ピアノは、ランチルームへ移してもらい、家政さんは、ベッド用のカーテンをリメイクしてピアノカバーを作ってくれました。

4月17日の2時15分には、2ブッロクの方がランチルームに揃い『歌の会』を始めました。まずは、先生の伴奏で「たんぽぽ」「手のひらを太陽に」などのみんなが歌いなれたものを歌いました。そして、先生が準備して下さった『花ノ木の歌集』から「たんぽぽひらいた」を歌いました。先生のテノールの力強い声にリードされて、みんなも続いて歌います。短い歌ですが、みんなが歌えるようにゆっくりと、何度も歌いました。季節にぴったりの「ラッパずいせん」や、中学校で大切にして歌っている「伝説の広場」も教えてもらいました。

 花ノ木の方々にとっては、どの歌も初めてのものですが、不思議にみんなが口を開き歌っているのです。体を前後に揺らしている人、ジーッと周りの様子を伺っている人、思わず歓声を上げてしまう人、参加の仕方も感じ方も様々でした。

 また、先生は『はらぺこへびくん』の絵本を読んで下さいました。お腹のへったへびくんが散歩に出て何でも食べてしまい「はらぺこへびくん まんまるりんごをみつけたよ どうなったとおもう」の繰り返しが面白くみんなで楽しみました。最後に「あかいしんめ」を歌い、終わりの時間になりましたが、アンコールの声が起こり、もっと歌いたい気持ちが伝わってきました。この日に誕生日を迎えた方にみんなで誕生日の歌を歌ってお祝いをしました。「また来てください」の声を受け、「こんなに反応を示してくれて本当に来てよかった。これからも協力させて下さい」と先生は、おっしゃって下さいました。

 以前に、自分も学校へ行ってみたいな、とつぶやかれた入所者の方がいます。学校へ行く機会なく人生を送られてきたその方の言葉が私の頭から離れませんでした。この歌の会で皆さんが少しでも学校のような雰囲気を感じていただけたらという願いもありました。病棟の生活は文化的には乏しく、豊かにしていく事がこれからの課題です。きっと、それらは生きる力や喜びになっていくでしょう。まずは、『歌の会』を二病棟の恒例の会にして歌の輪を広げていきたいです。

 第二病棟 生活支援員 村上純子
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 シリーズ『この人に聞く』
医療部 次長 永井 秀之先生

 ご出身、ご経歴をお聞かせください。

奈良県出身です。大学は埼玉県にある防衛医科大学校を卒業しています。卒業後9年間、関連機関で勤務し、滋賀県の能登川病院、京都の山城病院、宇治病院を経て現在に至ります。

 防衛?と言いますと自衛隊というイメージがありますが

日本の省庁大学校で、医師免許取得後自衛隊の医療部門に9年間従事すれば学費が免除されるのが特徴です。全寮制で自衛隊員としての訓練も一部あります。朝は毎日6時半に起床の点呼から始まりという感じで生活は規律正しく、勉強には集中出来ました。

南極にも行かれたとお聞きしましたが。

 自衛隊の任務で南極の「昭和基地」に人や物資を船で運ぶんですが、メンバーに1〜2名の医師が含まれていて、その一員として行きました。往復に4ヶ月間もかかりました。

ご苦労も多かったと思います。辛かった事や良かった事などお聞かせください。

 とにかく退屈を我慢するのが大変でした。長い期間、狭い部屋の中で過ごし、遊びにも行けず良かった点は普通では見られないいろいろな景色を見られたことです。

貴重で希少な体験をなされているのでびっくりしました。小児科を選ばれたのは?

 内科は専門の分野に分かれており、学生ながらも対象者の全体を見る勉強をしたいという気持ちが強く「小児科」を選びました。

休日はどのようにお過ごしですか?ご趣味は?

 学生時代登山部に所属し夏休みや冬休みを利用して「木曽駒ヶ岳」「白馬」「槍ヶ岳」など標高の高い山や岩場や絶壁、大キレットなどを登りました。山の醍醐味は景色の素晴らしさ、何も考えずにひたすら望み、到達したときの爽快感が何とも言えないです。最近では4年前に「燕岳(つばくろたけ)」に。休みが取れたらと思いつつ、なかなか難しいのが現実幸いにも花ノ木の周辺はとても自然が多く、湯井の農道を4〜5キロジョギングして体力作りに務めています。

山は奥様とご一緒に?

 別ですね。京都薬科大学の教官をしていることもあって、休日もそれぞれです。

花ノ木の印象をお聞かせ下さい。

 戸惑う事が多いです。今までは病気が治っていく方ばかりと言ってよかったのですが、ここでは様々な持病と付き合っていかなければならない方がほとんどで。それぞれ訴え方が違いますし、解からない事も多く、まだまだ勉強していかなければと思っています。

これから花ノ木でやっていかれたい事や今後の展望などお聞かせ頂けますか?

 入所されている方の経過も長く、カルテが解かりづらいと感じます。特に生育暦など一目見て解かる、誰がみても状態を把握しすぐに治療に反映できるようなサマリーがあればと思っています。

先生は必ず入所者の方と視線の高さを合わせ、挨拶をされてから診察をなさいますが

 声を掛けることで、情緒的に安定した状態で診察出来ますし、そうする事でたくさんの情報を得る事が出来ます。最近は入所者の表情の変化を感じ取れるようになって来ました!まだまだ勉強する事が一杯あります。これからも頑張りたいと思います。

非常に丁寧で几帳面にお答え下さる永井先生。ポケットには4冊のメモを持っておられ、ジャンル別にきちんと記録なさっていました。また、入所者ひとりひとりに笑顔でやさしく話し掛けられる姿は、とても印象的です。処置後、「よく頑張った!偉いぞ!」と必ず誉めておられます。ある日、入所者が夜間泣きやまず体調不良?当直されていた永井Drに診察を依頼しました。結果、ホームシック?気分転換にと先生が自ら車椅子を押して散歩に連れて行って下さいました。やさしさに包まれ、安心したのでしょう!笑顔が戻り、良眠されたという出来事がありました。多くの言葉だけではなく、入所者に歩み寄ること。人として大切なことを自然に診療に活かしておられる姿に感激しました。今後の活躍にご期待下さい!     

 (聞き手:松尾里奈編集委員、東前京子編集委員
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掲示版
平成22年度の助成団体紹介

次の各団体から、貴重なご支援・ご協力をいただき事業実施に生かすことができましたので報告し、感謝の意を表します。
  @団体名 A助成対象事業(寄贈品) B助成額と時期 C概要

@京都府生命保険協会  

A救急カート整備事業(第3病棟配備 費用220,500円)

B200,000円  時期 平成23年1月

C京都府下の生命保険会社社員の方々が、毎年11月を「福祉募金月間」とし、募金をされます。それを原資に、福祉関係団体に助成される事業です。花ノ木医療福祉センターは何度もご支援いただいており、今回は入所者の重症化に対応した救急カート整備に活用させていただきました。

@関西電力株式会社京都支店  

A空調用熱源設備改修工事(費用 75,600,000円)

B4,970,000円 時期 平成23年2月

C既存の重油を使っての冷暖房設備を、電気を熱源とする設備に更新しましたが、機器の更新・導入が省コスト・CO2削減に貢献することから、電力会社として事業を支援する仕組みをもっておられます。それを当センターに適用していただき、多額の助成金を提供いただきました。

@MKタクシー株式会社

A車椅子1

C障害者福祉向上のため、チャリティのボウリング大会を開催し、その収益金等により、車椅子の寄贈を行っておられますが、今回は南丹圏域に6台の配分がありました。幸いその1台をいただくことができましたので、早速外来患者さんに用に医療管理棟入口に配置しました。

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